原文：http://darwinawards.com/darwin/darwin2000-35.html

（２０００年９月３０日　ニューメキシコ州）
　ある父子が空港の芝生を刈るために雇われていた。彼らは自分たちは芝刈り機を動かせるのだから、飛行機も動かせるのではないかと思い立った。どちらも操縦免許を持っていなかったし、それどころか訓練を受けたこともなかったにも関わらず、彼らは２人乗りの小型飛行機を持ち出すと、給油所まで滑走させて燃料を満タンにし、さらに機体を滑走路に進入させるという快挙を成し遂げた。

　だが父子の幸運も、離陸したときまでだった。

　地上５メートル地点で飛行機は揺れ始め、そのまま垂直に落下して芝生に頭から突っ込んだ。父親は機内で死亡しているのが後で確認された。息子の方は何とか機体が炎上する前に脱出したが、結局病院で死亡した。

　芝刈り機を動かすのに免許はいらないが、飛行機を飛ばすには免許がいる。何故そうなっているのかを、この２人は身をもって示してくれたと言える。