原文：http://godisimaginary.com/i28.htm

　現在存在する宗教の数は数千に及ぶ。下に示すのは、推定される信者数が多い宗教のトップ２０である（訳注：おそらく２００７年ごろのデータ）

　１、キリスト教　２１億人
　２、イスラム教　１３億人
　３、ヒンドゥー教　９億人
　４、中国の伝統宗教　３億９４００万人
　５、仏教　３億７６００万人
　６、アフリカの伝統宗教　１億人
　７、シーク教　２３００万人
　８、主体思想　１９００万人
　９、精霊崇拝　１５００万人
１０、ユダヤ教　１４００万人
１１、バハーイ教　７００万人
１２、ジャイナ教　４２０万人
１３、神道　４００万人
１４、カオダイ教　４００万人
１５、ゾロアスター教　２６０万人
１６、天理教　２００万人
１７、復刻した古代宗教　１００万人
１８、ユニテリアン・ユニバーサリズム　８０万人
１９、ラスタ主義　６０万人
２０、サイエントロジー　５０万人

　あなたがキリスト教の神を信じているなら、あなたはアラー、ビシュヌ、仏陀、ワヘグルその他の、他の人があがめている数千の神を拒絶することを選んだということだ（訳注：一般的には、キリスト教の神とイスラム教の神は、同じ神とされている）。たぶんあなたは彼らの信仰について調べたり、彼らの聖典を読んだりすること無く、これらの他の神々を拒絶したはずだ。あなたは単に、自分が育った家庭や社会の宗教をそのまま受け入れたのだ。

　同じように、これら全ての他宗教の信者はキリスト教の神を拒絶することを選んでいる。あなたは彼らの神は空想だと思い、彼らはあなたの神が空想だと思っているのだ。

　言い換えると、現在世界にいる宗教信者は全員、数千の神々を勝手に空想と切り捨てているのだ。彼/彼女はそもそも他の神について聞いたことが無いことも多く、神々のうち一つだけを根拠も無く「信仰」している。

　次の引用はStephen F. Robertsによるものだが、状況を非常によくまとめている。

　私たちはどちらも無神論者だと言いたい。私が信じる神の数は、あなたより一つ少ないだけだ。あなたが自分が他のあらゆる神を否定しているのは何故かを理解すれば、私があなたの神を否定しているのは何故かわかるはずだ。

　合理的な人間は全ての神を同じように否定する。全ての神は同じように空想だからだ。なぜ全ての神が空想であることが分かるのか。単純に、もし一つの神が現実の存在だったらと仮定してみよう。これら数千の神のうち一つが現実に存在するなら、その神の信者は現実的で否定不可能な恩恵をえるはずだ。その恩恵は全ての人にとって明白なものになるだろう。真の神の信者が祈れば、その祈りは応えられるだろう。真の神の信者は、より長生きし、より病気にかかることが少なく、より多くの金を稼ぐだろう。真の神と偽の神は、信者を統計的に比較することで区別できるはずなのだ。

　全ての人は真の神の恩恵に気づき、その神に帰依するはずだ。そして何百年か経てば、全ての人が一つの真の神を信じるようになるだろう。他の偽の神全ては忘れ去られ、一つの神を信じる一つの宗教だけが存在するようになるはずだ。

　今日の世界を見ると、そんなことはまったく起こっていないことがわかる。２１億人のキリスト教徒と１３億人のイスラム教徒がいて、その信仰は互いに相容れないものだ。宗教は他にも数千存在する。それらを調べてみると、注目すべき類似が一つあることが分かるだろう。それらの神が存在する証拠は０だということだ。こうして全ての神が空想であることが分かるのだ。