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ダーウィン賞 刑罰からの逃避

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ダーウィン賞 刑罰からの逃避

原文:http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1997-12.html

(1997年12月 ペンシルバニア州)
 ピッツバーグのアレガニーの刑務所の囚人が、脱走によって刑罰から逃れようとした。ジェロームはベッドのシーツを使ってロープを作ると、独房の窓ガラスを割って抜けだし、自由を目指して下に降りていった。

 彼の計画が、下の交通量の多い通りと橋の通行人が抱くであろう好奇心を、考慮に入れていたかは定かではない。ただし、ガラスの縁の鋭さやベッドのシーツの素材の脆弱さを考慮していなかったのは確実であり、地面までの距離も考慮していなかったのは確実だ。シーツでできたロープの端は、地面から86フィート上にあったのだ。しかしいずれにせよ、我らが主人公がロープの端にたどり着くことはなかった。頑丈とは言えないロープは窓ガラスによって切断され、彼は150フィート下に落下して死亡したのだ。

 話はここで終わりではない。

(1998年 11月3日)
 最近起こった死についての刑務所内の噂は明らかに、一年後に州の刑務所に移されることになっていたある囚人には届かなかったらしい。彼は8枚のシーツを結び合わせると、7階の窓から降りていき… ロープの長さが25フィート足りないことに気づいた。彼はジェロームよりは幸運であり、足首を骨折して顔に擦り傷を負っただけですんだ。
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