原文:http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1994-21.html
(1986年 イギリス)
1986年、イギリスは過去350年でもっとも激しい嵐を経験した。風速は90mを超え、国民の生命・財産は多大な被害を受けた。また強風により、数百万本の木が倒れた。
ケント州マーゲートの不運な家主の敷地には、3本のポプラの木があった。1本は風で倒れて裏庭に横たわっていた。もう1本は曲がって、先端がちょうど屋根の端のところに引っかかっていた。この木の枝は二階の寝室の窓をふさいでいたので、何とかする必要があった。
この家主はチェーンソーをもっておらず、また幹は押しても家から離れなかった。そこで彼は木をよじ登り、幹にまたがって先端を切ることにした。彼には自分が賢明な位置にいるかを判断する時間が十分あったはずである。屋根の端に引っかかった先端が切断され、曲がった木が蓄えていたエネルギーを解放するまで、20分以上ノコギリを使っていたのだから。
彼の遺体は1マイル以上離れた世帯の庭で発見された。法医学者によると彼の首は木が勢いよく上に動いたときに折れており、地面に激突したとき彼は何も感じていなかったはずだという。