原文：http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1997-10.html

（１９９７年６月　カナダ）
　泥棒と思われる男が、住人が姿を現したのに驚いてマンションの１２階から転落し、死亡した。部屋の住人は事件に動揺しており、また泥棒はどうやって最上階のバルコニーに上がってきたのだろうと困惑していた。

　２３歳のディーン・グラボは妻と一緒に家にいたが、夜中の１２時半頃にバルコニーで物音を聞いた。「私たちは驚いたが、泥棒はもっと驚いていた」とグラボは語る。グラボの声でぎょっとした泥棒はあわてて逃げようとして転落した。３０歳ぐらいの男の死体は、グラボの部屋のバルコニー直下の中庭で見つかった。男の身元は不明であり、犯罪歴はなかったという。「私たちは彼がどうやってここに上がってきたのかについて困惑し、少し動揺した。」とグラボは語る。「こんなことが起きて誰かが死ぬなんて、滅多にないことだからね」。

　建物の管理人のブライアン・レスターもまた、事件に当惑している。「警察に隣の部屋を見てきてもらったけど、ドアは閉まっていた。だからそこから入ってバルコニーに出たわけじゃなさそうだ」とレスターは語る。「奇妙な状況だ。警察もあまり語らないし」。

　警察は以前から、数人の住人の騒音がするという訴えを受け、この２００部屋のアパートを巡回していた。この泥棒は猫に変身していたが、猫と違ってうまく着地できず、９個の生命も使い果たしていたのだろうか。

管理人コメント
　最後の一文は、魔女は９個の生命を持ち猫に変身できるという伝説に基づいたものだと思う。謎めいた事件ではあるけど、なんかしょぼいな。もっとおもしろい場所に侵入してたら、小説のネタになれたのに。