原文:
http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1994-24.html
(1980年 11月22日 ミズーリ州)
セントルイス市のゲートウェイアーチは、630フィートの高さがある。その日の9時頃、公園の観光案内所に入ってきた職員は、アーチの北の部分から物体が落下するのを見た。物体の正体は、その日が誕生日の妻を驚かせようとした33歳のケネスであることが分かった。
彼の計画はパラシュートでアーチの上に降りることだった。公園事務所がそのジャンプの要請を却下したことなど、ケネスには問題ではなかった。ケネスはすでに1600回以上のジャンプを成功させており、
自分が何をやっているか知っていた。そして本当の命知らずは、許可など必要としないのだ。
その日は風のうなりと厳しい寒さとともに明けた。たいていのダイバーがジャンプをするかを、考え直すような気候である。しかしケネスは勇敢なダイバーのドキュメンタリーを見て、自分に気合いを入れていた。そしてケネスは
自分が何をやっているか知っていた。
彼は妻に、公園に来て自分の偉業を撮影するようにというメモを残した。8時55分、彼は軽飛行機から飛び降り、アーチの頂上に降り立つことに成功した。彼は妻が見守る中、ゲートウェイアーチの征服に成功したのだ。
彼はひどい風から身を守るため、警告灯にしがみついた。計画の最初の部分はうまくいった。もちろんそうだ。ケネスは
自分が何をやっているかを知っていた。さて次はより難しい部分だ。
アーチから降りなければ。
アーチは空洞であり、ちょうどケネスの下のところに展望台があった。彼はアーチの内部に入れるドアを探しただろうが、そんなドアはなかった。そのとき一陣の風がしぼんだパラシュートを捉え、彼のバランスを崩した。彼はそのままアーチの脚を滑り始めた。半分ほど落下したところで、彼は予備のパラシュートを開こうとしたが、失敗した。
さらなる風がパラシュートを捉え、彼をアーチから突き落とした。残りの半分の高さを落下した後、彼は頭から真下のコンクリートに激突した。最後のジャンプを披露した約一時間後、彼は地元の病院で死亡が確認された。
そしてこれが、自分は自分が何をやっているか知っていると、思い込んでいる人に起こることである。