原文:
http://darwinawards.com/darwin/darwin1999-22.html
(1999年6月20日 ワシントン州シアトル)
レーニア山は標高14411フィートの休火山で、眺めのいい峡谷が多いが、落下による死亡もよく起こる。しかしそのことは、ウィリアムというスノーボーダーをひるませはしなかったようだ。彼はグループに加わって安全に山を降りるようにというパトロール隊員の提案を断った。
ウィリアムは標高10000フィートの位置にあるキャンプを出ると、
防寒着もサバイバルの装備もなしに、不慣れな山を征服しようとした。彼は濃い霧と雨の中に消え、さまよった挙句に滝から足を滑らせ、出発点から4000フィート下の氷河の端に落下した。
彼の死体は二日後に、行方不明の他の登山客を探していたパトロール隊員によって発見された。なおその登山客のほうは無事発見された。「息子が死んだのは知っている」とウィリアムの父は語った。「発見されるよりそのまま山の一部になったほうが、彼のために良かったような気がする」。