原文:
http://darwinawards.com/darwin/darwin1999-45.html
(1999年8月 オーストラリア)
酒で死ぬのは長きにわたる習慣の結果とは限らない。アランという33歳のコンピューター技術者は、過度の競争心のために死亡した。彼が死んだのはシドニーのホテルのバーでの飲み比べ大会に参加したためだった。この大会には100分の時間制限があり、ビールが1ポイント、ハードリキュールが8ポイントというように、ポイントが決まっていた。
アランは236ポイントを獲得して優勝したが、その結果彼の血中アルコール濃度は、0.353g/100mlに達した。これはオーストラリアの飲酒運転の法廷基準の7倍である。
数回トイレに駆け込んだ後、アランは職場に連れ戻された。彼はそこで眠って酔いを醒まそうとしたが、そのまま二度と目覚めることはなかった。
法薬理学者によると、
1時間40分の間に34杯のビール、4杯のバーボン、17杯のテキーラを飲んだことで、彼の血中アルコール濃度は0.41から0.43に達したはずだという。ただアランは飲んだ後に数回嘔吐しているから、それよりは少し低いアルコール濃度になったのだろうということだ。ちなみにホテルは危険な行為を止めなかったことに対する罰金として、13100ドルを課せられた。それもアランが払った犠牲に比べれば小さなものだが。
アランの死体にさらなる防腐処置が必要だったかは定かではない。