原文:
http://darwinawards.com/darwin/darwin1999-29.html
(1999年 イリノイ州)
この話には皮肉なひねりが効いている。ジムには運転免許が失効しかかっている年老いた母親がいた。本人は免許を失いたくなかったが、彼女の反応時間は長すぎたので、ジムは母親は運転すべきではないと思っていた。
彼は母親と議論することはせず、単に彼女をイリノイ州の運転試験場に連れて行くことにした。母親はどうせ運転試験に不合格になると予想していたのだ。
そして実際そうなった。
運転試験の日、ジムは母親を乗せて車で試験場に行った。暖かい晴れの日だった。彼らの盤になると、ジムは母親に付き添って車に乗ると、中で手助けをすることにした。運転の評価員は、車の後ろの歩道の塀に登って運転を見ていた。
ここでジムはとんでもなく無謀なことをやった。車から降りると後ろに歩いていき、その塀から10フィートほど離れた場所に立ったのだ。
車の後ろに立つことは、たとえ優秀なドライバーが運転している場合でも避けるべき行為だ。母親はエンジンを起動させ、アクセルをいっぱいに踏んだ。そして誤って後進ギアを入れた。
評価員は腕を骨折した。哀れなジムの方はその程度ではすまなかった。彼は事故で負った内臓の損傷が元で、数日後に他界した。ダーウィン賞はジムだけでなく、彼の母親にも授与される。彼女は息子を殺すことで、自らの劣悪な遺伝子が後世に伝えられるのを阻止したからである。たぶん彼女は賢明だったのだ。