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ダーウィン賞 運命のトンネル

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ダーウィン賞 運命のトンネル

原文:http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1997-09.html

(1997年12月18日 マレーシア)
 10代の少年4人が、戦争ゲームの塹壕として使うために、夏中熱心にトンネルを掘っていた。そのうち3人は12月18日の昼に、トンネルの崩落で死亡した。モード・スハイミ・サードだけが、事故の15分後に1人助け出された。周辺住民が残り3人の遺体を掘り出すのに、約1時間かかった。

 トンネルの下に埋まることになる4人は、地域の他の8人の友人とともに河原に行き、1.2メートル×3メートルのトンネルを掘っていた。生き残ったサードによると、4人は全員ココナッツの殻を使って一週間以上穴を掘り続けたという。彼らは4人が入れるぐらいの穴を掘ったが、穴掘りを続けているとき、突然トンネルが崩落し、4人全員が埋まったらしい。サードは胸までしか埋まらなかったので、呼吸を続けることができた。「友達が地面に吸い込まれたのを見たけど、助けられなかった。動けなかったから」と彼は語る。

 サードの父親によると、彼は息子が友人と一緒に川に行っていることには気づいていたという。父親は、サードはほとんど毎日欠かさず、トンネルを掘りに行っていたと語る。「しかし息子が崩落に巻き込まれたと聞いたときは面食らった」。遺体はクアラルンプールの病院の霊安室に運ばれ、そこで遺族に譲渡された。

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