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ダーウィン賞 急流に浮かぶ者

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ダーウィン賞 急流に浮かぶ者

原文:http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1995-07.html

(1995年 11月5日 アーカンソー州)
 粘り強いという性質は普通、その個体に有利に働く。しかし粘り強さが常識の欠如および過度の向こう見ずと組み合わさると、常にそうとは限らないことを証明することになる。

 10インチという前例のない豪雨により、川が土手を越えて氾濫した。27歳のステファンは、これはビッグパイニー川という普段の水量でも危険な川に挑戦するための、完璧な機会だと考えた。つなぎとスエットに身を包むと、ステファンは3人の友人とともに2つの筏に乗り込んだ。筏にはマルボロの箱が積まれていたが、注目すべきことに救命胴衣は積まれていなかった。

 ステファンと栄光の間にあったもの? いくらかの常識だけさ。

 4人は川に向かう途中、インディアン川で足止めを食らった。水が橋より3フィート上を流れていたので、それ以上車を進めることはできなかったのだ。経験を積んだパドラー(訳注:急流下りを趣味とする人のこと)たちがそこに集まり、異常に高い水かさに敬意を表していた。彼らは善意から、無鉄砲な4人組に思いとどまるよう忠告した。彼らはインディアン川には、ビッグパイニー川に合流する前の2マイルにわたり、危険な柳林があることについて、注意を促したのだ。

 しかし4人組は道理に基づく説得など聞き入れるつもりはなかった。彼らは軽い筏に乗り込むと、川に乗り出し、すぐに転覆した。経験を積んだパドラーに度重なる忠告を受け、さらにびしょ濡れになったにもかかわらず、彼らはまた筏を出した。今度は、転覆するまでに200ヤードほど進むことができた。

 ここで1人は、自分が勝ち目のない戦いをやっていることに気づいた。彼は川下りを中止して、歩いて橋に戻った。他の2人はまた筏によじ登り、ステファンも1人で筏に乗って冒険を続けることにした。そこから半マイルのところで、船団は川に横たわる倒木にぶつかり、2艘とも転覆した。

 その日の遅くに、捜索隊がステファンの死体を見つけた。

 最終的な分析によると、「これらの経験が浅く、準備も不十分なパドラーたちは、明らかに見識のある他のパドラーのグループの警告を無視した。救命胴衣を持っていなかったことは、立証できる中で2番目に重大な過ちである」。警告され、橋を超えて流れる恐ろしい激流を目撃し、転覆までしたにも関わらず、ステファンはこの危険な川に挑むことを選択した。彼のねばり強さという形質は、彼と自分自身を遺伝子プールから除去した。

 結論、「準備が不十分なパドラーに警告しても意味がないかもしれないが、やってみる価値はある」。

 
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