原文:
http://darwinawards.com/darwin/darwin1999-39.html
(1999年10月22日 カリフォルニア州)
ヨセミテ国立公園は、その壮大な峡谷からのダイビングを危険が大きすぎるとして禁止している。しかし、峡谷はベースジャンパーの挑戦をこの上なくそそるようだ。毎年、多くの男女がその深遠への飛び込みをこっそり準備している。毎年、公園の警備員が彼らを逮捕して装備を没収し、2000ドルの罰金を払わせている。
進化の歴史において重要なこの日、数人の活動家がベースジャンプの安全性を示すデモンストレーションを行おうとしていた。この5人は3200フィートのエル・キャピタン峰にのぼり、下では数百人が彼らを眺めていた。
ジャンパーたちは一人ずつ崖から飛び降り、リップコードを引っ張り、峡谷の底に安全に着地した。参加者の一人である
ベテランダイバーの高齢の女性が、スカイダイビングの危険性を示す強烈なデモンストレーションを行うまでは。彼女は借り物のパラシュートを使っており、それを点検するのを忘れていたのだ。彼女は崖から飛び降りると、パラシュートを開くことなく地面に激突した。彼女の死は夫によってフィルムに収められた。
この危険なスポーツの愛好家たちは、不満たらたらながら公園当局と協定を結んでいた。当局はジャンプの着地点にいる他の観光客の安全について、懸念していたのだ。協定はジャンプが終われば、逮捕され、罰金を払わされ、装備を没収されてもいいというものだった。
死亡したダイバーは、エクストリームスポーツ界の有名人だったが、自分の高価な装備を没収されるのを嫌がっていた。彼女は足のところにリップコードがある安いパラシュートを借りたのだが、普段使っているパラシュートは背中にリップコードがあるタイプだった。そして
基本的な安全チェックをしなかった結果、彼女は空中でリップコードがどこにあるか分からなくなったのだ。財政的な配慮を安全に関する注意より優先したつけは、エル・キャピタンの岩だらけの地面に激突するという形で回ってきた。
ベースジャンプはジャンプ位置が着地点に近く、狭いスペースで行われるので、技術的に難しいスポーツだ。6人のジャンパーがヨセミテで死亡している。そのうち一人は、公園の警備員から逃れようとしてマーセッド川で溺死した者だが。
彼女の夫は引き続きベースジャンプの禁止に対して抗議を行っていくらしい。