原文：http://urbanlegends.about.com/od/classics/a/The-Missing-Bride.htm


　ある若い女性が結婚することになり、自分が生まれ育った家の裏庭で結婚式を挙げることにした。式は滞りなく進み、彼女は幸せいっぱいだった。

　式が終わった後、招待客が何かパーティーゲームをやろうと言い出し、子供たちも楽しめるようにということで、かくれんぼをすることになった。大きくて古い家だったので、周りに隠れる場所を探すのは難しくなかった。

　花嫁はかくれんぼに勝ちたかったので、絶対に見つからないような場所に隠れようとした。彼女は誰も見ていない場所から家に入ると、屋根裏に上がってそこにあった古いトランクの中に隠れた。誰も花嫁を見つけることが出来なかったが、新郎はたぶんかくれんぼに飽きて家の中に戻ったのだろうと思い、招待客に帰るように言った。

　新郎は家に入って新婦を連れ出そうとしたが、彼女はどこにも見当たらなかった。彼と新婦の親は警察に捜索願を出したが、彼女が発見されることはなかった。

　数年後、彼女の母親が死亡した。父親は亡き妻の思い出の品を探そうとして、屋根裏に上がりそこにあるガラクタの山に分け入った。古いトランクが彼の目に留まった。蓋は閉まっており、錠はさび付いていた。老人が蓋を開けてみると、中には娘の白骨死体が入っていた。彼女がそこに隠れたときに蓋が閉まってしまい、さらに錠が作動して出られなくなったのだった。

分析
　これは非常に古くからある伝説で、少なくとも２００年は歴史をさかのぼることができる。私が見つけた限りでの最古のバージョンは１８０９年の新聞の三面記事に載っていたもので、ドイツで起きた不幸な出来事というふれこみだった。記事によると、結婚式の日にいなくなった花嫁の家にあったトランクから白骨が見つかり、長い間謎だった失踪事件の真相が分かったということだった。もちろん彼女は不注意で蓋をロックしてしまい、出られなくなったのだ。

　この伝説は非常に多くの場所で非常に古くからささやかれているが、そのような出来事が起きたという歴史的事実はない。