原文:
http://godisimaginary.com/i23.htm
賛美歌は世界にある数百万のキリスト教会で、毎週日曜日に歌われる歌である。この歌はこのようなフレーズから始まる。
全ての恵みをもたらす神を称えよう。
このフレーズだけで、神がサンタと同じ空想の産物だと判断するには十分だ。
サンタが空想である証拠は多数あるが、その一つとしてサンタは金持ちの子供の前にはオモチャの山を積み上げるのに対し、他の子供は飢え死にするままにしているということがある。同じように、私たちは神が空想であることを神の恵みの不均衡から証明できる。もし神が存在し賛美歌にあるように恵みをもたらすなら、その恵みは彼を信じる者に平等に分配されるはずである。そして信者でない者は何も得られないだろう。その結果、神が存在し信者に恵みをもたらすことが、誰の目にも明らかな事実になるはずである。
神が現実に存在し、全ての恵みは本当に神に由来するとしよう。もしそうなら、神が恵みを不公平に分配していることは、神が愚かであるという証拠になってしまう。もし恵みが神に由来するなら、ビル・ゲイツが70億ドルの資産を持つ一方、年間1000万人の子供が飢え死にするのは神の失敗の結果ということになるのだ。そんなことは馬鹿げている。
アメリカの典型的な教会は、敷地内にサッカー場や図書館を建設できるほどの富を持っている。一方同じ地球上では、毎日数万の子供が餓死している。なぜ神はその信徒たち全てに恵みを与えないのだろう。答え:神は空想だから。
管理人コメント
原文はもうちょっと長いんだけど、後半は不在証明20と同じ文章なので省略し、管理人が内容の概略だけをまとめといた。後半の全文が読みたい人は不在証明20を読んでね。ちなみに後半はアメリカの典型的な教会がどうのという話です。
ところでこの章では、神の恵みが不平等に分配されていることを、神の不在の証拠としてる。神が実際にいるなら、こんな不平等な分配をするはずがないってことだ。でも、もう一つの可能性がある。神は存在し、故意に不平等な分配をしているっていう可能性だ。管理人は神がいたとして、その性質が(人間の基準での)善である可能性は低いと思ってるので、こっちの可能性も捨てがたい気がする。まあどっちにせよ、神に祈っても意味がないという結論になるのは同じだけど。