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豊かな民主国家においては、神への信仰や礼拝を行う人々が多いことは、高い殺人率、青少年の死亡率、性病の罹患率、10代の妊娠率、中絶率と一般的に正の相関がある。豊かな民主国家の中で最も宗教的な国、すなわちアメリカは例外的な国だが、フランクリンが予測したような意味においてではない。アメリカは発展した民主主義国の中で、最も機能不全に陥った国だ。それはほとんどいつもであり、時には壮観ですらある。アメリカを世界で最も輝いた国とする見方は、社会的な健全さを基準とする場合は、事実をねじ曲げていると言わざるを得ない。(訳注:この引用文の原文は削除されていた)
多くのアメリカ人が宗教を捨てるのは不可能だと考えている一方、先進国の多くはすでにそれを成し遂げている。「神の遺伝子」が大多数のアメリカ人に、古代のフィクションに従って人生を送るように仕向けていると主張する者は、第一世界の住民の多くがそんな遺伝子を持っていないという事実について説明する義務がある。アメリカ以外の先進国に見られる無神論の広がりは、宗教がともかく道徳のために必要だという主張を一蹴するものだ。ノルウェー、アイスランド、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、スイス、ベルギー、日本、オランダ、デンマーク、イギリスなどの国は、世界で最も非宗教的な国だ。国連の2005年の人間開発指数の調査によると、これらの国は平均寿命、成人識字率、一人あたり所得、両性の平等、殺人率、幼児死亡率などの点では世界で最も健全な状態にある。それに対し、人間開発において最悪の50ヶ国は、頑固なまでに宗教的である。他の調査でも同じ結果が出ている。アメリカは宗教的な直解主義、進化論への反発という点において、先進国では独特だ。そしてアメリカは、殺人率、中絶率、10代の妊娠率、性感染症の罹患率、乳幼児死亡率の高さにおいても独特だ。このような比較はアメリカ国内でも成り立つ。南部および中西部のような宗教的な迷信と進化論への反感を特徴とする地域は、上の社会的機能不全を示す指標で見る限り、最も病んでいる。対して世俗的な北東部はヨーロッパの標準に近い。もちろん、このような相関関係のデータではどちらが原因なのかは分からない。神への信仰が社会的機能不全につながるのかもしれないし、社会的機能不全が神への信仰につながるのかもしれない。互いが互いの原因になるのかもしれないし、両方が他のより根本的な病因に由来するのかもしれない。原因と結果の問題は置いておくとして、これらの事実は無神論は市民社会の理想と両立できることを示しており、また宗教的信仰が社会の健全性を保証するなどということは、まったくないことも示している。