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神の不在証明4 科学を考える

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神の不在証明4 科学を考える

http://godisimaginary.com/index.htm

 全ての人が「奇跡的に治癒する」場合、何が起こるかに気づいてほしい。ある人が病気にかかって祈り、治ったとしよう。宗教的な人間はそれを見て、神が祈りに応えて奇跡を起こしたと言うだろう。

 科学者はこれについて非常に異なった見方をする。科学者なら治ったのは祈りの結果ではなく、自然の原因があるはずと言うだろう。そしてその原因を理解すれば、同じ症状に苦しむ人を治療できるはずだと考えるのだ。

 言い換えれば、祈りが迷信だと理解したときにのみ、科学は前進できるのだ。科学者がこれは祈りのせいだなどと考えれば、話はそれでおしまいになってしまい、科学は発展しない。

 例えばこの記事(http://www.pbs.org/wgbh/aso/databank/entries/dm28pe.html)を見れば、科学がどのように働くかを理解できるだろう。

 フレミングはいろいろな実験をやっていたので、彼の研究室は散らかっていることが多かった。これが非常な幸運を生んだ。1928年、彼は細菌を培養していたが、その培養皿はシンクに積み上げられていた。彼はそれぞれの培養皿を洗浄する前に開け、中身を確認していたが、ある皿に目を止めて言った「これは変だ」

 その培養皿ではカビが繁殖していた。これ自体は普通にあることだが、そのカビの周りでは培養中のブドウ球菌が死んでいたのは、明らかに普通ではなかった。彼はカビのサンプルをとり、それがPenicillium notatumという青カビの一種であることを発見した。フレミングはこの発見を1929年に発表したが、ほとんど注目されなかった。彼はペニシリンとその可能性についての論文を、イギリスの「実験病理学」誌に発表した。

 フレミングはしばらく自分で青カビの培養をしていたが、それは化学者でないと難しい仕事だった。仕事は化学者と青カビの専門家に引き継がれたが、そのうち何人かが死去したり配置換えになったのですぐに打ち切られてしまった。

 1935年、オーストラリアのハワード フロレイがオックスフォード大学の病理学教授になり、研究室のリーダーを務めることになった。不況の中で研究予算を獲得するのは気が遠くなるような仕事であり、彼の時間の多くがそれに費やされた。彼が最初に雇った研究者の一人に、エルンスト チェインがいた。チェインは癌やリゾチーム(訳注:生体防御物質の一つ)の研究のために雇われていたが、抗微生物性の化学物質の研究に熱心に取り組むようになった。リゾチームについての論文を読み返しているとき、チェインは偶然フレミングのペニシリンの論文を発見した。「私は1938年のはじめにそれを発見し、すぐに興味をもった」と彼は書いている。

 オックスフォード大学のチームは、ペニシリンの実験を始めた。彼らはフレミングより一歩進んだ実験を行った。ペトリ皿に局所的に添加するだけでなく、生きたマウスに注射したのだ。彼らは実験により、ペニシリンが細菌感染を起こしたマウスを治すことを発見した。彼らは人間の被験者にも同じ実験を行い、驚くべき結果を得た。イギリスはそのころ戦争に突入しており、フレミングが予言していたように、戦時の抗菌物質の需要は莫大なものになっていた。しかし、それに割ける予算は限られており、ペニシリンはまだほんの実験段階だった。フロレイはアメリカのロックフェラー財団に依頼して、研究資金を融通してもらった。

 フレミングは宗教的な人間がやるように、「細菌が死んだのは奇跡だ。神が我らの祈りに応えたのだ」などと言っただろうか。もちろん彼はそうせず、何が起きているかを実験で確かめ、有用な薬を開発したのだ。そして私たちは今日、ペニシリンとそこから派生した薬により利益を受けている。

 科学はこのように、神は空想であり、祈りには意味がないと仮定した上でないと、前進しないのである。


管理人コメント
 これは宗教の害についての話であって、神がいるかについての話じゃない。まあ宗教が科学の発展を阻むことがあるのは確かだけど。
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