原文:
http://darwinawards.com/darwin/darwin1999-58.html
(1999年9月22日 スコットランド)
ブレーサリアニズムという運動の信奉者であるスコットランド人女性は、生物学に対する救いがたいほどの無知を示した。
高原に上り、光合成で生きていこうとしたのだ。
48歳のベリティーは、ブレーサリアニズムの教義にある21日間の霊的浄化を実行しようとしていた。この儀式で信者は7日間何も飲み食いせずに過ごす。そして次の14日間も水だけで過ごすのだ。
スコットランドの高原でベリティーが身に着けようとしていたのは、「プラニックフィーディング」という技術だった。呼吸した空気に含まれる炭素、酸素、窒素によって生き延びるというものである。
この運動のグルであるエレン・グレーブは、自分には世界中に5000人の信奉者がいると自慢している。
いつも同じ信奉者なのかを公開する気はないようだが。信奉者は何も食べなくて良くなるので、「ブレーサリアニズム」は拒食症や飢えの完璧な治療法になると彼女は主張している。
拒食症患者や飢餓の犠牲者はすでに彼女が言っていることを実践しており、その結果死亡しているのだ。栄養学者によると、人間が水なしで生存できるのはせいぜい6日間である。しかしベリティーはそのような事実には頓着せず、確固たる決意の元、テントだけを持って原野に向かった。
彼女は断食による脱水症状と低体温症で死亡した。
エレン・グルーブは1999年から「液体空気」だけで生きていると主張している。彼女のドレスのサイズは公開されておらず、ハーブティーとチョコレートビスケットを食べるところを目撃されているのだが。このカルト創始者によるとベリティーは肉体的な飢えで死んだのではないということである。本当の死因は、彼女のエゴによって引き起こされた霊的な必要を満たすのに失敗したことにあるそうだ。