原文:http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1994-19.html
(1991年 12月23日 フロリダ州)
この事故の記録は国家安全輸送委員会から直接引用したものだ。なおわかりやすくするために、{}内にコメントを入れている。
機種:パイパー PA-34-200T 登録番号:N47506 被害:2名死亡
二人の民間パイロットは計器飛行の訓練をしていた。目撃者によると、飛行機の右翼が降下中に折れたらしい。残骸を調査したところでは、二人は部分的にしか服を着ておらず右の座席は限界まで倒されていた{二人のパイロットは副操縦士の席をベッド代わりにしていたということ}。またシートベルトを着けていた形跡はなかった(彼らはベッドに横になっていた)。着衣を調査したところによると、ジッパーやベルトに強い力がかかっていた形跡はなかった{彼らは自らの意思で服を脱いだ}
国家安全輸送委員会はこの事故の原因について、次のように推測した。
パイロットは操縦と関係ない活動に注意を向けるという、飛行中の行動としては好ましくない判断を行った{パイロットと副操縦士は機内でセックスをしており、操縦桿を握っている者はいなかった}。事故の直接の原因は、設計限界を超えた機動によって翼が破損したことである{操縦する者がいない機体は不規則な動きをし、それによって翼に過大な負担がかかった結果事故が起きた}。