原文:http://www.darwinawards.com/darwin/darwin1994-18.html
(1970年代 北アイルランド)
70年代後半、北アイルランドの諜報部隊には重要文書を携行するための、爆発するブリーフケースが支給されていた。このブリーフケースには爆薬のブロックが入っており、取っ手の隣に安全ピンがあった。この安全ピンを抜いた状態でケースを開けると爆発が起き、中のものを全て吹き飛ばすという仕掛けになっていたのだ。
爆薬に引火するまでには半秒ほどの時間がかかったが、蓋はバネで閉まるようになっていたので、中の文書を爆発までに取り出したり、撮影したりはできないようになっていた。
このケースを安全に開けるには、次の手順が必要だった。
1 安全ピンが所定の位置にあることを確認する
2 ケースを開ける
3 定規のような細いものを使って、バネを外す
4 ケースが開く
しかし事例では手順は次のように進行した。
1 安全ピンが所定の位置にあることを確認する
2 ケースを開ける
3 バネを外すための道具を探す
4 見つからない
5 安全ピンは細くておあつらえむきだと気づく
6 安全ピンでバネを外す
7 一人の諜報部員が帰らぬ人となる