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Conservapedia 聖書の科学的先進性

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Conservapedia 聖書の科学的先進性



 キリスト教原理主義者にとって聖書は神その人の言葉であり、無謬の書です。しかし聖書は現代科学から見て問題のある内容を数多く含んだ書物でもあります。この事実を正当化するため、彼らは二つの手段を使います。一つは科学は間違っていて聖書の記述こそが正しいと主張すること。もう一つは聖書は実は現代科学に一致する見解を含んでいるのだと主張することです。   Conserevapediaの「聖書の科学的先進性」という記事ではこの二つの手段を使い、聖書が無謬の書であることを主張しようとしています。彼らの主張を見ていきましょう。なお太字=引用、細字=管理人のツッコミです。


 大陸移動説は創造論者のAntonio Snider Pellegriniによって1859年に考案された。彼は創世記の1:9を元にこの説を生み出した。創世記の1:9の内容は次のようなものである。
 神はまた言われた、「天の下の水は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」。そのようになった。 神はそのかわいた地を陸と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、良しとされた。
 大地はもはや一つの場所にはないので、この記述は大陸が6000年かけて移動したことを示唆する。

 
最初読んだときは意味が分からなかったんだけど、Antonio Snider Pellegriniは要するにこう考えたみたいー聖書の記述によると海は神によって作られたときは一つだった。これはつまり大陸も作られたときは一つだったということだ。周知のとおり、現在存在する大陸の数は一つではない。ここから考えると現代の大陸は、神が世界を創造したときは一つだった大陸が、分裂しながら移動してできたものだ。ーこのページの著者の目にはこれが現代科学と一致した見解に見えるらしいね。

 確かにこの見解は大陸の移動について述べているし、大陸が一つだった時期があるということについても述べてる。だが一つ大問題がある。大陸が分裂して移動するのにかかる時間を、わずか6000年としてることだ。例えばアフリカ大陸と南米大陸の間の距離は約5500km。6000年でこれほど離れたとすれば、両大陸は年に900m以上のスピードで離れていってることになる。このスピードなら、1859年から現代までに二つの大陸間の距離が142kmも広がってしまう。現実にはそんなことが起こっていないのは言うまでもないね。

 Antonio Snider Pellegriniは真実を偶然発見したのに、そのひらめきのもととなった書物の記述にとらわれ、自分の説を台無しにしてしまったみたいだ。


 Thomas Mlthusが1798年に「人口論」を出版してからというもの、リベラル派の知識人は世界人口は食糧の供給量より速く増加するので、巨大な飢餓が起こると主張してきた。しかし聖書には神への信仰によって、予想をはるかに上回る食料が供給されたとの記述がある。実際、現代の世界では飢餓より肥満のほうが問題となっており、貧困国においても食料の生産量は消費量を上回っている。
 
 20世紀に世界的な飢餓が回避されたのは事実だけど、それは農業技術の進歩によるものだ。神への信仰は飢餓の回避に何の貢献もしなかった。また飢餓の脅威は過去のものとなったわけではまったくない。現代でも世界では8億7000万人が飢餓に苦しんでいる。
 さらに言うと、これから飢餓が起こらないという保障なんて、どこにもないんだよ。FAOによると、2050年には現代の2倍以上の食料を生産しなければ、需要増加に対応できないんだから。

 

 聖書によるとノアの大洪水は5300年前の出来事だ。(中略) 1991年にアルプスで凍ったミイラ(通称アイスマン)が発見された。このミイラの保存状態は非常によく、科学者が彼が最後に何を食べたのかを調査できるほどだったが、これは大規模な吹雪によって死体が凍りついていたためである。その巨大な吹雪は5300年前に起こったことが、炭素年代測定で分かった。この年代は聖書の大洪水と完全に一致する。これは大洪水の明らかな証拠である。普通の出来事では、誰かがアルプスの氷の下に保存されたことを説明できない。

 普通の出来事では説明できないって何を根拠に… 吹雪で死体が雪の下に埋まればいいんでしょ。その程度なら、「並より少し大きい吹雪」という普通の出来事が起きれば十分であって、大洪水にお出ましいただく必要なんてないと思うんだけど。

 さらなる問題点だけど、ノアの洪水っていうのは地上全てを覆いつくしたんだよね。ということは、当然アルプスも水の下になったわけだ。水の下になったアルプスで、死体が雪の下に埋まるなんてことがあるわけないじゃん。あっ、ということはアイスマンはノアの洪水への有力な反証になるね。残念でした。

 

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