原文:
http://urbanlegends.about.com/od/horrors/a/boyfriend_death.htm
女性とそのボーイフレンドがある夜デートから帰宅しようとしていたが、途中でガソリンがなくなってしまった。二人は夜中の一時にまったく知らない場所で立ち往生してしまったのだ。
ボーイフレンドは女性に「誰か助けを呼んでくるからドアをロックしといて。心配しないで、すぐ戻ってくるから」と言って、車の外に出た。
彼女はドアをロックすると、不安を覚えながらボーイフレンドの帰りを待っていた。突然、彼女は人影に気づいた。ボーイフレンドではなく、狂人のような風体の赤の他人だった。男は右手に何かをぶら下げていた。
男は窓に顔を近づけると、右手に持っているものを突き出した。それは彼女のボーイフレンドの切断された頭部で、その顔は痛みと衝撃でゆがんでいた。恐怖に打ちのめされた彼女は、目を閉じてそれを見まいとした。彼女が目を開けると、男はまだそこにいて狂ったように笑っていた。男は左手に持っているものを見せ付けた。それはボーイフレンドが持っていた鍵、この車の鍵だった…
分析
「ボーイフレンドの死」は「フックマン」という都市伝説に良く似ている。この伝説では人気のない道に車を止めていた(訳注:何のためかは書くまでもないね)ティーンネイジャーのカップルがラジオで、右手がカギになった殺人犯が徘徊しているという話を聞き、怖くなって車を発進させる。家に戻った彼らは、血まみれのカギが車のドアにぶら下がっていることに気づくのだ。
「フックマン」の主人公たちは助かるが、より最近の伝説である「ボーイフレンドの死」では男のほうは殺され、女のほうも死の危険にさらされた状態で終わる。都市伝説の研究家は両方を警告型の都市伝説に分類するが、二つの話の意味は違うとみなすことが多い。「フックマン」は少年少女の性行動に対する警告として読むことができる。対して「ボーイフレンドの死」の教訓はより一般的なもので、家から遠く離れた土地勘のない場所をうろつかないほうがいいというものだ。都市伝説研究科のJan Harold Brunvandによると、「ボーイフレンドの死のような話は文字通りには若者に危険な状況を避けるように警告するものだ。しかしより象徴的なレベルでは、特に女性や若者が独りでいることへの社会的な危惧や、家や車という安全地帯の外の闇を徘徊する他人に人々が抱く恐怖を表している」ということだ。
このような話のプロットはホラー映画にならったものが多いが、重要な違いもある。ホラー映画に出てくる殺人鬼は人間離れした怪力や不死性など、超自然的な力を持っていることが多い(「ハロウィン」のマイケルや「エルム街の悪夢」のフレディーなど)。対して都市伝説の殺人鬼は、私たちがニュースや新聞で見るような現実世界の連続殺人犯を誇張したものであり、超人的な属性は持たない。
管理人コメント
実は二つのバージョンが載ってたんですが一つは日本でもよく聞くバージョンだったので省略。都市伝説に関する本を読むと、管理人が省略したバージョンが乗ってると思います。にしても夜に一人で訳すものじゃないですね。こういう話は。