管理人からのお断り:このシリーズは
40から42に飛んでいますが、これは41が
7の後半とほとんど同じ文章だったためです。
原文:
http://godisimaginary.com/i42.htm
信心深いキリスト教徒を知り合いに持つ人なら、彼らがグループ内で互いに(あるいはグループ外に対しても)こんな話をしていることに気づくだろう。
「私と夫は何をしていいか分からないときは神に祈ります。そして神の答えを待つのです。」
さらにテレビ伝道師や司祭にも、神は頻繁に語りかけてくるらしい。
言い換えると、キリスト教徒は神が自分たちの祈りに応えて、メッセージを送ってくると信じているのだ。そう、彼らは全知全能の宇宙の創造者が、彼らと個人的な会話を交わして決断の手助けをしてくれると本気で信じているのだ。
さて考えてみよう。実際にキリスト教徒が全知全能の宇宙の支配者から、個人的なメッセージを受け取っているとする。ならばキリスト教徒の知識は、それ以外の人間を遙かに上回るレベルでなければおかしくないだろうか。何しろ全知全能の神から助言を受けているのだ。天才になって当然ではないだろうか。キリスト教徒の学生はテストでいつも満点を取らなければおかしい。彼らは自分が答えを知らなくても、それを教えてくれるように神に祈ればいいはずだからだ。
例えばキリスト教徒の女性が、どんな色のソファーを買えばいいかを悩んだあげく、神に助言を求めたとする。神はどんな答えを返してくるだろう。何しろ全知全能の宇宙の創造者だ。その返答は人類全てを驚愕させるようなものであってしかるべきだろう。例えば、神と言葉を交わしたキリスト教徒がこういう話をしてもおかしくない。
私はどんな色のソファーを買えばいいのか神様に伺ったんだけど、次の瞬間には神様の声を聞いていたわ。そして神様は私に世界のエネルギー問題の根本的な解決策になる核融合炉の作り方を教えてくれたの。うまく説明できないけど、レーザーとプラズマが絡む機械みたい。もちろん私には理解できなかったけど、私は神様の手足としてこの14冊のノートに図と文章を書いたわ。そう、私たちはついに無公害で安価な完璧なエネルギーを手に入れたの。
もし神が現実の存在なら、人間に対してこのようなメッセージを送ってくれると期待できないだろうか。神が私たちに贈る言葉は、その英知で私たちを圧倒して当然ではないだろうか。
しかしキリスト教徒が実際に聞くのはこのようなメッセージだ。「赤を買いなさい」。
キリスト教徒が聞いたと称する神のメッセージは、まったく平凡なものばかりだ。これは神など空想に過ぎないことを示している。神のメッセージとはもちろんのこと、そのキリスト教徒の内心の声に過ぎないのである。